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今さらながら『桜流し』を聴いて

木曜日, 2月 14, 2013
この間、観た映画『エヴァンゲリオンQ』についてはあまり詳しくないので書くこともないのだけど、素晴らしいと思った音楽について書いてみる。特にピアノのインストゥルメンタルが良かった。
早速、サントラアルバムを注文して来るのを待っている最中である。
そして、ただいま人間活動中である宇多田ヒカルによる2年振りの主題歌『桜流し』である。この曲は同映画のサントラには収録されていないということで早速iTunesStoreでダウンロードした。

そんなこの曲を気に入ってしまったので今日はその話。

昨年、映画と共に発表され当時iTunesチャート1位だったこの曲をぼくは映画を観るまでノーマークだった。
曲自体は宇多田ヒカルが得意なマイナーな曲調でピアノ弾き語りから後半になるに連れてバンドサウンドまで加わり徐々に壮大になっていく感じなのだが、サビの部分のメロディのリズムへの乗せ方が今の日本のJ-POPでは珍しく感じる人も多いはずだ。
そもそもサビ自体がメロの1オクターブ上のメロディという自体が既存のJ-POPでは珍しいかもしれないが。

さて、ぼくがこの『桜流し』を聴いて思い出す曲は『SAKURAドロップス』だったのだが、調べると同曲が発表されてちょうど昨年が10年というのや、キー自体もこの2曲は同じというのは偶然の一致なのだろうか。

この2曲もそうだが活動休止前の2010年に発売された『UTADA HIKARU SINGLE COLLECTION VOL.2』のDisc 2に収録されていた『Show Me Love (Not A Dream)』という曲も『桜流し』の原石のようなものを感じることが出来るだろう。そこに彼女の曲作りの成熟さを感じることが出来る。
同ベストアルバムに収録された当時の新曲達はベストに入っているということもあってか、今までの作風とは変わった感じもしたのだが、この『桜流し』はシングルでは『Passion』から、アルバムでは『ULTRA BLUE』から始まったbjörkを彷彿とさせるような世界観も健在であり、未だ彼女の世界観自体はぶれてない。 

さて、歌詞の方だが『桜流し』の歌詞は如何様にもとれる内容になっていて、自身の心象風景なのかどうかは別としても見る人によっても色々読みとれるだろうと思う。
こちらも『SAKURAドロップス』と比較してみるのも進化が感じとれて面白いかもしれない。
特に印象的な"Everybody finds love in the end"というフレーズ。 
直訳すると『みんな最後に愛を見つける』という意味だろうけど、『Passion』の"I need more affection than you know"と同様で示唆的で良いと思った。
歌詞をみながら想像力を掻き立てられるのも楽曲の楽しみ方である。

最後に『桜流し』の共作者であるPaul Carterによるピアノインストゥルメンタルの動画を貼っておく。




 
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